北八ッ日記その49(2006年9月上旬)・・秋の花の霧ヶ峰

 9月に入り、蓼科の朝の気温は18度になった。朝夕は長袖シャツが欠かせない。いつの間にか高原では短い夏が終わり、秋の気配が濃厚になっている。9月始めの良く晴れた朝、霧ヶ峰に出かける。草原に足を踏み入れると、あたり一面秋の花に模様替えしている。木道の両側はマツムシソウが至る所、薄紫色の花を咲かせている。帰り道、サンマを買って、ヒュッテで七輪で丸ごと焼く。一年振りの秋の味覚である。


マツムシソウ

 蝶々深山に向かって草原を歩くと、アキノキリンソウの黄色い花がたくさん咲いている。夏の花のように華やかさはないが、秋の花は落ち着いた雰囲気が漂っている。


アキノキリンソウ

 赤いヤナギランの花も半分くらい終わり、アキノキリンソウに主役を渡そうとしている。


赤いヤナギランと黄色いアキノキリンソウ

 草原から八島湿原に出る。草原は少し薄黄の草モミジになっている。昼下がりは、まだ、夏の太陽が照り、夏雲が湧いている。


八島湿原

 ススキが穂を出した草原からは八ヶ岳南部の山々が薄く見える。空には刷けで掻いたような秋の雲、巻雲がたなびく。


八ヶ岳南部の山々