根石岳は八ヶ岳を北と南に分ける夏沢峠から北へシラビソの森を歩いて最初に到着するなだらかな峰である。9月23日、三井の森から夏沢鉱泉に行く時横切る鳴岩川支流シラナギ沢に入り、根石岳へ向かう。谷の両岸のダケカンバの木々は少し黄色くなり、流れる水も冷たい。水流に沿って一時間ほど歩いていくと、谷が狭まり、狭い岩の間から水流が落ちる所に出る。ここは右側から巻いて上に登る。
岩の間を滑り落ちる本流
この関門を過ぎると谷は一面、岩が積み重なるガレとなる。快晴の天気で、汗ばむ陽気である。頭の上を稜線に向かって飛行機が飛び、その後が飛行機雲となった。
稜線は遥か先
一時間半程、ガレ谷を歩いて行くと根石岳の稜線直下の緑豊かなカールに出る。青空には、白い秋のウロコ雲がたなびく。
稜線直下の穏やかなカール
八ヶ岳の縦走路に出て、今日登ってきた深い谷を見下ろす。
根石岳の稜線よりシラナギ沢を見下ろす
根石岳の岩の上に腰を下ろし、南を見ると、まだ夏雲の下、南八ヶ岳の主峰赤岳と阿弥陀岳が望まれる。
根石岳より南に赤岳(左)と阿弥陀岳(右)を見る