北八ッ日記その55 (2006年12月初旬)・・・積雪の始まり

 川崎から蓼科へ向かう途中、中央東線の甲府から茅野間の車窓は山好きにはこたえられない。左に南アルプス、右に八ヶ岳が展開する。今の時期、山は稜線から白い装いを始め、次第に山腹へと降りてくる。電車が信濃境を過ぎて八ヶ岳の裾野を徐々に高度を上げるにつれて、八ヶ岳連峰は南の方から次第にその山頂を見せ始め、茅野では真横から全山が見える。


中央東線信濃境付近より八ヶ岳(景色を台無しにしている中央高速の橋梁を消したくなる)

 冷たい季節風が吹く裾野にはまだ積雪はないが、すでに阿弥陀岳は雪をまとい、厳しい冬山の表情を見せている。


三井の森の入り口から見上げる阿弥陀岳(中央)

 前夜冷たい雨が降った翌朝、蓼科山の登ぼり口付近を歩いてみる。青い空の下、森は樹氷に輝き、登山道の岩には十センチ位の雪がふんわりと積もっている。


蓼科山の登ぼり口

 北八ッヒュッテの回りの森の木々もすっかり葉を落とし、屋根にも一旦雪が積もったたが日が昇ると、直ぐに融けてしまった。そろそろ根雪になり、室内では薪ストーブの火が欠かせない。


ヒュッテの屋根に積もった初雪