大雪も落ち着いて少し晴れ間の見える1月中旬、北八ッのスキーツアーに出かける。お昼前、ピラタスロープウエイ山麓駅からロープウエイにひとり乗り込む。周りはスキーやスノーボードの人が大半で数名の冬山登山の格好の人が乗っている。七、八分で標高二千二百メートルの山頂駅に着く。外の坪庭に出ると、そこは厳しい冬山の世界である。
山頂駅から坪庭を見る
ここから縞枯山の裾の緩い傾斜の斜面を五辻に向けて滑っていく。すでに誰かが歩いた跡やスキーのシュプールがあり、余り潜らずに進む。
縞枯山の裾を行く
1時間ほどで雪に閉ざされた国道299号に出る。国道上にスキーを滑らせて麦草峠へ登る。峠から針葉樹の森の中に入る。スキーや歩いた跡をたどり、雨池に出る。池は雪におおわれて真白くなっている。中央を横断して対岸に渡る。さらに、縞枯山と三ツ岳の中間の峠を目指して登る。
雨池を横断する
峠からは縞枯山荘の前を通る。この小屋にはクロスカントリスキーやスノーシューで森を歩く人が大勢泊まっている様で小屋の前ではスキーの練習をしている人がいる。
縞枯山荘
ここから十分位で三時過ぎロープウエイの山頂駅に戻ってくる。約四時間弱で山麓を一周したことになる。歩いている時は疲れていてもスキー滑降になると急に元気が出てくる。麓の茅野の町を見下ろしながら、踏み固められたゲレンデを滑り降りる。
麓の茅野を見下ろしスキーで下る