お盆も終わった曇り空の日、八ヶ岳連峰の北端の大河原峠に出かける。霧が辺りをおおい、冷たい風が峠を越えて諏訪から佐久へ吹き抜ける。少し歩いて、双子池までやってくる。湖面が風に揺れる。静かな岸辺に腰を下ろして、ゆっくりと霧が晴れるのを待つ。
帰り道の草原では、秋風が吹き、マツムシソウが薄紫色の大きな花を見せている。
薄赤色のハクサンフウロもまだ草叢でたくさん咲いている。
風を避けて、笹の間では、リンドウが紫色の花を咲かせ始めている。