No.198 春の日差しの北八ヶ岳(2012年3月29日)

  今週始め、雪が舞った天気も去り、蓼科高原にも真っ青な空の下、春の日差しが降り注ぎ始めた。千駄刈の森から麦草峠へ歩く。カラマツの巨木の枝には、サルオガセが巻きつき、風に揺れる。まったく足跡のない森をスキーをはいて歩く。厳冬期と違って、雪は少し締まって、森は早春の雰囲気である。

 二時間程森の中を歩いて、雪に埋まった国道299号に出る。左に茶臼山がそびえて、空にはスジ雲がたなびく。

 麦草峠からスキーを白駒池へ進める。湖畔にやってくると、池は雪で埋まり、対岸の森が低く見える。

 湖畔の埋まったテーブルの横でスキーを脱いで、粗末な昼ご飯とお茶を広げて、今日始めての休息を楽しむ。