八ヶ岳の印象

 快晴の空の下、稲刈の終った田んぼのある麓から見る八ヶ岳連山は、旅情をそそるものがある。山登りに熱中していた頃、山の景色は殆ど印象に残っていない。今あらためて眺めると、大事なものを見落としていたようで残念でならない。

                 原村から見る八ヶ岳

 お正月休みに、八ヶ岳を眺めながら家族でスキー・スノーボードを楽んだ。車山のスキー場に登ると、八ヶ岳の山並みが見渡せる。広大な八ヶ岳高原から長い裾野を引いた編笠山に始まり、ゴツゴツとした南八ヶ岳が連なり、そして黒い森に覆われた北八ヶ岳、そして最後に蓼科山が大きくわだかまっている。編笠山の横からは富士山が小さく顔を出している。

           車山高原にて

 スキーの後は山麓の宿で温泉に浸かってくつろぐ。早朝、宿のあたりを散歩すると、澄み切った空の下、深い森の上に雪を被った蓼科山が聳えていた。

             朝の蓼科山