夏休みに入り、故郷の久留米から兄の登山グループの人が大勢、ヒュッテにやってきてにぎやかになった。表札を兄が作って来てくれ、白樺の木の前に埋め込み、ようやく、ヒュッテらしくなった。翌日から、八ヶ岳・霧ケ峰に花を見に出かける。
完成した表札を前に久留米の人たちと
高山植物を見に、硫黄岳に行く。夏沢鉱泉から、透明な谷の流れを横に見ながら、苔蒸したコメツガの森を抜け、ハイマツが生えた八ヶ岳の稜線に出る。硫黄岳の岩の間には、コマクサ・イワギキョウ・シナノキンバイ等の花が咲いている。
岩の間に咲くイワギキョウ
高山には、爽やかな風が吹き、シナノキンバイの良い匂いが漂う。
シナノキンバイの群生
霧ケ峰の八島湿原を訪れると、最近降った雨で湿原は活き活きとしていて、夏の花が至る所、咲いている。
咲き始めたヤナギラン
八島湿原は、あざみの花が多い。ここは、「あざみの歌」の生地でもある。あざみの中に、オニユリが鮮やかな花を咲かせている。
あざみ畑の中のオニユリ